外壁塗装はまだするなという言葉が話題になっています。
何故なら、適切なタイミングで外壁塗装をすることは、家の寿命を延ばすために非常に重要だからです。
しかし、一方で、外壁塗装を急いで行うことは、必ずしも良い結果を生むわけではありません。
実際に、多くの人が不適切なタイミングで外壁塗装を行い、無駄になってしまったという話もあります。
そこで、この記事では、「外壁塗装はまだするな」と言われないように、外壁塗装の適切なタイミングや注意点について解説します。
また、外壁塗装業者の選び方や、業者に見積もりを依頼する際のポイントについても紹介します。
この記事を読むことで、外壁塗装についての正しい知識を身につけ、損害を被るリスクを減らすことができます!

しかちゃん
当サイトは元外壁塗装の営業マンが外壁塗装で失敗・後悔した人をたくさん見てきた経験から「後悔しない外壁塗装」のノウハウを発信しています!
読み飛ばせるもくじ
外壁塗装を急がない理由とは?

まずは自宅の現状を把握することから始めましょう。
以下にのすべてに当てはまる場合は急いで外壁塗装をする必要はありませんので安心しましょう。
これらに当てはまった場合は今すぐに外壁塗装をするという必要はありません。
しかし、外壁塗装が必要になるタイミング必ず訪れます。
その時のために予算組の計画を立てておかなければ後になって焦りかねません。
別記事で外壁塗装のお金対策について解説しているので対策をしておきましょう。
外壁塗装の最適な時期とは?

外壁塗装は1度だけではなく、定期的に塗り替えをする必要があります。
そこでこの章では、1回目の外壁塗装とそれ以降の周期について詳しく見ていきましょう。
1回目は築10年~15年
まず初めに外壁塗装が必要になるのは築10年~15年目のタイミングです。
なぜなら、新築時の外装仕上げにはアクリル樹脂やウレタン樹脂といった、耐用年数10年以下の塗料が一般的に使用されているからです。
特にモルタル外壁は、セメントやコンクリートのような質感ですが、実はアクリル樹脂で骨材(砂や砂利)を固めているものになります。
サイディングボードは、製造段階で焼付塗装というものがされています。
この焼付塗装も耐用年数は10年程度のもがほとんどです。
これらのことから、1回目の塗装は耐用年数~その少し前ぐらいが適切な塗り替え時期といえます。

耐用年数を超えると外壁の劣化スピードが急激に早まるので、そうなる前に外壁塗装をするのがポイントです!
2回目以降は前回使用した塗料の耐用年数
過去に外壁塗装をした場合は、前回の塗装工事に使用した塗料のグレード(種類)の耐用年数に応じて変化します。
各塗料の耐用年数は下の表をご参考ください。
外壁/グレード | 耐用年数 | 施工平米単価(相場) |
---|---|---|
アクリル | 3~5年 | 1,000~1,800円/㎡ |
ウレタン | 5~7年 | 1,500~2,000円/㎡ |
シリコン | 7~15年 | 2,500~3,500円/㎡ |
遮熱シリコン | 12~17年 | 3,000~3,700円/㎡ |
フッ素 | 12~20年 | 3,000~5,000円/㎡ |
遮熱フッ素 | 17~23年 | 4,200~4,700円/㎡ |
無機 | 20~25年 | 4,500~5,500円/㎡ |

2回目の外壁塗装も耐用年数~その少し前ぐらいが適切な塗り替えタイミングです!
中古住宅の場合
中古住宅は、前回の外壁塗装で使われた塗料の耐用年数に応じて塗り替えをします。
そのため、建物の塗装工事歴を調べてみましょう。
もし外壁塗装の工事歴がわからない場合は、塗装業者に劣化の状況の調査を依頼して判断してもらうのがおすすめです。
劣化調査をしてもらう場合は、1社だけの意見では心もとないので、複数の信用できる業者に依頼するようにしましょう。
外壁塗装パートナーズ
というサービスを使えば、簡単に3社程度の優良業者を比較できるので便利です。

次の章で紹介する劣化のサインも参考に判断しましょう!
外壁塗装のタイミングを逃すとどうなる?

前半では「外壁塗装はまだするな」と強調しましたが、逆にすでに外壁塗装をしなければいけない人はタイミングを逃さないように注意しましょう。
適切なタイミングで外壁塗装をしなければ、思わぬ出費やアクシデントに見舞われる可能性がどんどん高まります。

では外壁塗装の適切なタイミングについて、ここから解説していきます!
外壁塗装をする時期を見極めるポイントとは?

外壁塗装の適したタイミングは外壁の劣化症状からも判断することができます。
もし、自宅の外壁を観察して以下のような症状が発生している場合は外壁塗装を行いましょう。
これらは外壁が弱っている状態を意味します。
チョーキングが発生している場合は、外壁の表面塗膜の撥水性が失われている状態のため、雨によるダメージをもろに受けてしまいます。
そこから徐々に劣化が進行し、ひび割れやカビ、コケの発生などにつながっていきます。
劣化の放置は外壁だけではなく、柱や梁など建物自体の劣化にもつながるので早めに塗装工事をしましょう。

劣化が進むと塗装以外の修繕費用がかさむので早めの対処を!
外壁塗装に適した季節と避けるべきタイミング

外壁塗装は天候や気候に大きく左右されてしまいます。
そこでこの章では外壁塗装に適した時期や避けるべきタイミングやポイントについて解説します。
春~初夏または秋がベストタイミング
外壁塗装は気温が暖かく、湿度が低い季節に行うのがベストです。
そのため春~初夏や秋は非常に外壁塗装に適した季節になります。
しかし、とても人気な季節なので工事の予約が埋まりやすく、理想通りに工事予定を組むのは難しい傾向にあります。
また、必ずしも春~初夏・秋に工事をしなければならないというわけでありません。

それよりも重要なのは、避けるべき時期です!
梅雨・台風・地域によっては大雪シーズンは避けよう
実は、正直なところ雨や雪さえ避ければいつでも外壁塗装はできます。
なので、梅雨や台風シーズンや豪雪地域は冬を避けるようにすれば大丈夫です。
ただしこの時期は塗料の乾燥時間に要注意です。
夏は気温が高いので塗料が早く乾きやすいですが、湿気の多い時期や寒い時期は乾燥に時間がかかります。
そのため、塗装業者が塗料メーカーの仕様通りにしっかり乾燥時間を守っているかが大きなポイントになります。
外壁塗装を行う前に確認すべきポイントとは?

外壁塗装をするべきタイミングだと判断した場合は、外壁塗装業者を探しましょう。
その際、業者の口コミや評判を確認したり、実績や施工例をチェックするようにしましょう。
また、契約前には細かい内容を確認し、トラブルを回避するようにしましょう。
悪質業者に注意

前の章で解説したように、塗料の乾燥時間を守っているかなど塗装業者の質によって外壁塗装の品質が左右されてしまいます。
そのため、悪質業者には十分注意するようにしましょう。
避けるべき業者の特徴については下の記事をご覧ください。
外壁塗装の優良業者の見つけ方
外壁塗装が必要と判断した場合は信頼できる業者をさがして工事を依頼しましょう。
この章では優良業者を見つけるためのポイントを解説します。
外壁塗装は必ず相見積もりをする
外壁塗装はより質が良く費用が安い業者を探すため3社~4社を比較しましょう。
この時、適正に比較ができるように工事に求める条件をあらかじめまとめておく必要があります。
まとめるべき条件や比較のこつについて詳しく解説している記事があるのでご参考ください。
業者が資格を持っているか確認する
外壁塗装は資格がなくても営業ができる業界です。
そのため、業者のモラルや品質に対する意識が非常に重要になります。
そこで品質を見極める指標として資格を持っているかがポイントになります。
中間マージンに注意する
外壁塗装は中間マージンという無駄な手数料が発生してしまう業者があります。
特にハウスメーカーや工務店だと中間マージンが発生します。
そのため、外壁塗装は専門業者に依頼しましょう。
ただ、地元の塗装業者は自分では見つけにくいので外壁塗装パートナーズ を利用することをおすすめします。
優良業者を探すなら
外壁塗装パートナーズ がおすすめ!
「外壁塗装はまだするな!」のまとめ
築年数が5~10年以内または、前回の塗装工事から5年以内で目立った劣化がない場合はまだ外壁塗装をする必要はありません。
しかし、築10年~15年ほどたっている場合や既存塗膜の耐用年数に達している場合は塗装工事を検討しましょう。
また、外壁に劣化がみられる場合も早めに外壁塗装をすることをおすすめします。
その際、雨、台風、雪のシーズンを避ければ時期にこだわる必要はありません。
ただし業者の質にはこだわる必要があります。
業者選びの際は必ず相見積もりをしましょう!