
「外壁塗装はまだするな」と言われるのはいくつか理由が考えられます。
この記事では、その理由を解説していきますね!

しかちゃん
当サイトは元外壁塗装の営業マンが外壁塗装で失敗・後悔した人をたくさん見てきた経験から「後悔しない外壁塗装」のノウハウを発信しています!
トップページでは、初めて塗装工事をする方が迷わずに段取りができるように、ステップ形式でまとめています!
適切なタイミングで外壁塗装をすることは、家の寿命を延ばすために非常に重要です。
しかし一方で、外壁塗装を急いで行うことは、必ずしも良い結果を生むわけではありません。
その理由は主に以下のことが考えられます。
読み飛ばせるもくじ
外壁塗装はまだするなと言われる理由

外壁塗装を検討しているけれど、まだ塗装工事の必要はないといわれることが稀にあります。
ではなぜ、「外壁塗装はまだするな」と引き留められるのか考えられる理由を見ていきましょう。
築浅で劣化症状がまだ見られない
以下にすべて当てはまる場合、外壁塗装はまだ必要ありません。

でも、外壁の劣化を防ぐために新品の外壁に、初めに塗装をした方がいいんじゃない?

サイディングボードは生産時に焼付塗装がされていたり、新しいモルタルは撥水性が発揮されているため外壁塗装の必要はありません。
むしろ、新しい塗膜は防汚性があるため、上から塗装をしても塗膜が定着しにくいため外壁塗装が無駄になってしまう可能性があります。
外壁塗装に適した季節ではない

梅雨や真冬は外壁塗装を止められることがあります。
湿気や雨の多い梅雨や、極端に低気温が続く真冬は外壁塗装に適する季節とは言えません。
そのため、春や秋になるまで外壁塗装の時期を待つことを勧められることがあります。
ただし、外壁塗装は施工開始までに現地調査・見積もり取得と比較・契約・色決めと、意外と時間がかかるので、冬や梅雨の間に準備を進めておきましょう。
腕に自信がない業者が工事を断るための口実

実は、外壁塗装は特に資格がなくても営業ができる業界なんです。
そのため、施工技術や知識に自信がない業者の場合、施工後の不具合に責任がもてないので、工事を断る口実として「外壁塗装はまだするな」と言うことがあります。
本来、早急に対処をしなくてはならない状況にもかかわらず、業者都合で発言を信じてしまい、外壁塗装のタイミングを逃してしまうと、劣化はどんどん進行してしまいます。
それを防ぐためには、信頼できる複数の業者に外壁の調査を依頼しましょう。

業者比較は外壁塗装パートナーズ がおすすめです!
みんなはいつ外壁塗装をしているのかアンケートを取りました!

当サイトで外壁塗装を築何年に行ったか、もしくは行おうと思うかを戸建て住宅に住む人を対象に130名へアンケートを実施しました。
そして以下の表のような結果となりました。
築年数 | 人数 | 割合 |
---|---|---|
築5年以下 | 7 | 5.38% |
築10年以下 | 11 | 8.46% |
築11年~15年 | 38 | 29.23% |
築16年~20年 | 22 | 16.92% |
築21年~25年 | 26 | 20.00% |
築26年~30年 | 8 | 6.15% |
築31年以上 | 18 | 13.85% |
外壁塗装を行ったタイミングとしてもっと多かったのは築11年~15年で、その次に多かったのは築21年~25年です。
そして築10年以降に外壁塗装をする人は全体の86.15%で築10年以下と回答した人は全体の13.85%となりました。
つまり、多くの人が築10年以下はまだ外壁塗装をする必要がないと判断したといえます。
プロが教える!外壁塗装の最適な時期とは?

外壁塗装は1度だけではなく、定期的に塗り替えをする必要があります。
そこでこの章では、1回目の外壁塗装とそれ以降の周期について詳しく見ていきましょう。
1回目は築10年~15年
まず初めに外壁塗装が必要になるのは築10年~15年目のタイミングです。
なぜなら、新築時の外装仕上げにはアクリル樹脂やウレタン樹脂といった、耐用年数10年以下の塗料が一般的に使用されているからです。
特にモルタル外壁は、セメントやコンクリートのような質感ですが、実はアクリル樹脂で骨材(砂や砂利)を固めているものになります。
サイディングボードは、製造段階で焼付塗装というものがされています。
この焼付塗装も耐用年数は10年程度のもがほとんどです。
これらのことから、1回目の塗装は耐用年数~その少し前ぐらいが適切な塗り替え時期といえます。

耐用年数を超えると外壁の劣化スピードが急激に早まるので、そうなる前に外壁塗装をするのがポイントです!
2回目以降は前回使用した塗料の耐用年数
過去に外壁塗装をした場合は、前回の塗装工事に使用した塗料のグレード(種類)の耐用年数に応じて変化します。
そのため、前回の塗装に使用した塗料のパンフレットや契約書、見積書に記載されている耐用年数を確認しましょう。
もし資料が手元にない場合は、下の塗料の耐用年数表を参考にしてください。
外壁/グレード | 耐用年数 | 施工平米単価(相場) |
---|---|---|
アクリル | 3~5年 | 1,000~1,800円/㎡ |
ウレタン | 5~7年 | 1,500~2,000円/㎡ |
シリコン | 7~15年 | 2,500~3,500円/㎡ |
遮熱シリコン | 12~17年 | 3,000~3,700円/㎡ |
フッ素 | 12~20年 | 3,000~5,000円/㎡ |
遮熱フッ素 | 17~23年 | 4,200~4,700円/㎡ |
無機 | 20~25年 | 4,500~5,500円/㎡ |
中古住宅の場合
中古住宅は、前回の外壁塗装で使われた塗料の耐用年数に応じて塗り替えをします。
そのため、建物の塗装工事歴を調べてみましょう。
もし外壁塗装の工事歴がわからない場合は、塗装業者に劣化の状況の調査を依頼して判断してもらうのがおすすめです。
劣化調査をしてもらう場合は、1社だけの意見では心もとないので、複数の信用できる業者に依頼するようにしましょう。

次の章で紹介する劣化のサインも参考に判断しましょう!
劣化症状から外壁塗装のタイミングを見極めるポイント

外壁塗装のタイミングは外壁の劣化症状からも判断することができます。
もし、自宅の外壁を観察して以下のような症状が発生している場合は外壁塗装を行いましょう。
色あせやチョーキングが発生している
塗膜の初期段階に現れる劣化症状として、色あせとチョーキングがあげられます。
この初期症状は、塗膜が劣化して外壁が水分を含みやすくなっているというサインで、劣化が進行すると、外壁のコケの繁殖、カビの発生、塗膜の剥離など、さらに美観性を損なう原因になります。
また金属サイディングの場合は、さびの発生にもつながるので色褪せやチョーキングが見られたら塗装工事を検討しましょう。
外壁にひび割れが発生している
外壁のひび割れ(クラック)の原因は、建物の収縮・膨張、地震、地盤沈下、塗装の劣化などが挙げられます。
また外壁のひび割れはヘアークラックと呼ばれる幅0.3m以下の軽度なものと、構造クラックと呼ばれる幅0.3m以上の重度なものがあります。
この場合、たとえヘアークラックしか発生していなかったとしても放置せずに、外壁塗装を行うことをしましょう。
劣化が軽度なうちに対策をするのが鉄則です。
コーキングの弾力がなくなっている
サイディング外壁の場合、外壁材同士のジョイント部分に防水と緩衝材の役割を担うコーキング(シーリング)が施されています。
このコーキング材の耐久性は、通常10年程度なため、劣化すると高質化してしまいます。
コーキング材が固くなってしまうと、建物の揺れなどでサイディングボードの動きに追従できずに、ひび割れや剥がれの原因になります。
また、緩衝材としての役割も果たせなくなりサイディング同士が衝突してしまい外壁の欠損にもつながります。
外壁塗装に適した季節と避けるべきタイミング

外壁塗装は天候や気候に大きく左右されてしまいます。
そこでこの章では外壁塗装に適した時期や避けるべきタイミングやポイントについて解説します。
春~初夏または秋がベストタイミング
外壁塗装は気温が暖かく、湿度が低い季節に行うのがベストです。
そのため春~初夏や秋は非常に外壁塗装に適した季節になります。
しかし、とても人気な季節なので工事の予約が埋まりやすく、理想通りに工事予定を組むのは難しい傾向にあります。
また、必ずしも春~初夏・秋に工事をしなければならないというわけでありません。

それよりも重要なのは、避けるべき時期です!
梅雨・台風・地域によっては大雪シーズンは避けよう
実は、正直なところ雨や雪さえ避ければいつでも外壁塗装はできます。
なので、梅雨や台風シーズンや豪雪地域は冬を避けるようにすれば大丈夫です。
ただしこの時期は塗料の乾燥時間に要注意です。
夏は気温が高いので塗料が早く乾きやすいですが、湿気の多い時期や寒い時期は乾燥に時間がかかります。
そのため、塗装業者が塗料メーカーの仕様通りにしっかり乾燥時間を守っているかが大きなポイントになります。
外壁塗装のタイミングを逃すとどうなる?

すでに外壁塗装をしなければいけない人はタイミングを逃さないように注意しましょう。
適切なタイミングで外壁塗装をしなければ、思わぬ出費やアクシデントに見舞われる可能性がどんどん高まります。
そこで、この章では塗装のタイミングを逃すとどうなるのか具体的に解説していきます。
見栄えが悪くなり悪印象を与えてしまう
外壁の美観性は、建物の価値や印象に大きな影響を与えます。
見栄えの悪い外壁は、通行人や訪問者に悪印象な建物として記憶され、その建物の所有者や住人に対する印象も悪くなります。
また、外壁の美観性は、周辺環境にも影響を与え、地域の景観や価値を高めることができます。
逆に、見栄えが悪い住宅が多いと、その土地の治安の悪化にもつながってしまいます。
つまり、外壁の美観性は、建物にとって非常に重要であり、その点に十分な注意が払われるべきです。
放置すると修繕費用が掛かり思わぬ出費が発生してしまう
外壁は痛み始めると劣化スピードは加速してしまいます。
そのため、劣化を放置すると雨漏りが発生や外壁がもろくなることで、塗装工事以外に以下のような工事が必要になるリスクが高まります。
雨漏りの修繕は決して簡単なことではありません。
漏水の原因究明や発生個所の特定にかなりの時間と費用が発生する上に、確実に雨漏りを止められる保証はありません。
そのため、最終的には、部分補修ではなく外壁や屋根をすべて張り替えたり、カバー工法という、既存外壁の上から金属サイディングなどを重ね張りをする工事に発展してしまう可能性があります。
建物の寿命が短くなる
外壁は建物の内部を守る役割りを果たしています。
つまり、外壁が劣化してしまうと建物を支えている木材や鉄骨にも影響が出てしまい、以下のような症状につながります。
木柱の腐食と鉄骨のさびは、いずれも建物の構造物に深刻な影響を与えます。
木材が腐食すると、建物の支持力が低下し、鉄骨がさびると強度が低下します。
どちらの場合も建物の耐久性が低下し、安全性が損なわれるリスクがあります。
さらに木造住宅の場合、湿気の多い環境や腐った木材はシロアリの住み心地の良い環境になってしまいます。
また、建物の基礎や壁などに隙間がある場合には、シロアリが進入の侵入経路になってしまいます。
外壁塗装を業者に依頼する前に確認すべきポイントとは?

外壁塗装をするべきタイミングだと判断した場合は、外壁塗装業者を探しましょう。
その際、契約前には細かい内容を確認し、トラブルを回避する必要があります。
ここでは、外壁塗装の業者選びについてみていきましょう。
悪質業者には十分注意する
まずは外壁塗装の悪徳業者に注意しましょう。
事前に契約金を請求されたり、見積もりと異なる追加工事を勧められたりする場合は要注意です。
また、安価な料金での塗装を提示し、実際には手抜き工事を行うケースもあります。
不審な点があればクーリングオフをするか、早めに別の業者への相談をおすすめします。
避けるべき業者の特徴については下の記事をご覧ください。
口コミや施工事例をチェックする
外壁塗装業者を選ぶ際に、口コミや施工事例を確認することは非常に重要です。
過去の実績やお客様の評価を確認することで、その業者の技術力や対応力、信頼性などを参考にできます。
良い評判が多い業者であれば、トラブルが少なく、逆に、評判が悪い業者はトラブルが起こる可能性が高くなります。
さらに、実際に施工された現場を見学することで、その業者の技術力や施工品質を判断することができます。
このように口コミや施工事例を確認して、失敗を防ぎ、信頼できる業者を選ぶをしましょう。
外壁塗装の優良業者の見つけ方

外壁塗装が必要と判断した場合は信頼できる業者をさがして工事を依頼しましょう。
この章では優良業者を見つけるためのポイントを解説します。
外壁塗装は必ず相見積もりをする
外壁塗装の相見積もりは、同じ工事内容で複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することが重要です。
複数の業者から見積もりをもらうことで、料金の適正さや内容の差異を確認することができます。
また、見積もりの内容や言葉遣い、対応などから業者の信頼性や技術力を判断することもできます。
相見積もりを行うことで、適正価格での契約や、施工品質の確保、トラブルの防止などが期待できます。
ただし、単に安い業者を選ぶだけでなく、料金だけでなく、業者の信頼性や実績、施工保証なども合わせて比較検討しましょう。
業者が資格を持っているか確認する
外壁塗装業者の資格は、その業者が専門的な技術や知識を持っているかどうかを判断するための基準となります。
特に、「外壁塗装技能士」という国家資格を持っている業者は、技術的に優れていることが期待できます。
また、外壁塗装の施工には、塗料選びから塗り方、仕上げまで、専門的な知識と技術が求められます。
そのため、業者の資格があるかどうかを確認することで、業者の実力や信頼性を判断することができます。
さらに、資格を持っている業者は、施工品質の向上やトラブル対策にも積極的に取り組んでいることが期待できます。
業者を選ぶ際には、資格の有無も重要なポイントの一つとして考慮しましょう。
中間マージンに注意する
外壁塗装業界には、業者と中間業者が介在することで中間マージンが発生するケースがあります。
これは、実際の施工を行う業者と、その仕事を紹介する代理店や斡旋業者が存在することにより、代理店側が費用を抜いた利益を得るというものです。
この中間マージンにより、同じ施工内容でも見積もりに差が生じるため、消費者にとって不利益な状況が生じることがあります。
中間マージンが発生すること自体は違法ではありませんが、消費者が適正な価格で外壁塗装を受けるためには、中間マージンの発生しない業者を選ぶようにしましょう。
ただ、中間マージンのない業者は個人では見つけにくいので外壁塗装パートナーズ を利用することをおすすめします。
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「外壁塗装はまだするな!」のまとめ
築年数が5~10年以内または、前回の塗装工事から5年以内で目立った劣化がない場合はまだ外壁塗装をする必要はありません。
しかし、築10年~15年ほどたっている場合や既存塗膜の耐用年数に達している場合は塗装工事を検討しましょう。
また、外壁に劣化がみられる場合も早めに外壁塗装をすることをおすすめします。
その際、雨、台風、雪のシーズンを避ければ時期にこだわる必要はありません。
ただし業者の質にはこだわる必要があります。
業者選びの際は必ず相見積もりをしましょう!
外壁塗装の見積もりを依頼したけど「まだ外壁塗装はするな」と言われたんだけどどうして?