フッ素塗料は耐久性の良さから外壁塗装の人気のある塗料です。
そのため、塗装業者からフッ素塗料の提案をされて、迷っている方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、外壁塗装のフッ素塗料の特徴やメリット・デメリットについて解説しています。
この記事を読むと、外壁塗装でフッ素塗料が自分に合っているかどうか判断することができます!
フッ素塗料とは?

フッ素塗料とは塗料の樹脂に「フッ素」が使用されている塗料のこと。
大型の建物や公共事業などでよく採用されていて、フッ素塗料は一般の住宅にも最近普及してきています。
また、フッ素塗料は耐久性の高さから、飛行機や橋などの外装仕上げにも採用されている高性能塗料です!

公共事業にも使われるハイスペックな塗料なんです!
フッ素塗料の性能
- 高耐久・高対候
- 親水性
- 低摩擦性
- 耐摩耗性
- 対薬品性
- 防カビ・防藻性
- 耐熱性
外壁塗装は頻繁にするようなものではないので、長持ちしてくれるか、きれいな状態が続いてくれるかはとっても大切なことです。

その点においてフッ素塗料は素晴らしい性能を発揮してくれます!
高耐久 高対候 | 従来のウレタン・シリコンは10年程で塗り替えが必要なところ、フッ素塗料は20年近く塗り替えが必要ありません。 |
親水性 | 塗膜に雨水がなじみやすく、表面についた汚れが落ちやすい効果があります。 |
低摩擦性 | 摩擦性が低く静電気によって汚れやちりが付着するのを防ぎます。 |
耐摩耗性 | 物がこすれたり、当たった際の塗膜の強さに優れています。 |
対薬品性 | 酸性雨によるダメージに強い塗膜を持っています。 |
防カビ 防藻性 | 菌や胞子の増殖を防ぎます。 |
耐熱性 | 熱によるダメージで塗膜の変形や剥離を防ぎます。 |
上記にあげた性能に加えて遮熱性能を備えた塗料も各メーカーで製造されています。
夏の室内が暑くてつらいという人は、遮熱フッ素がおすすめ!

それではフッ素塗料のメリット・デメリットを見ていきましょう!
フッ素塗料のメリット

フッ素塗料の一番のメリットは、耐用年数が長いので塗り替え頻度が少なくり、生涯メンテナンスのトータルコストが安くなることです。
耐用年数は12~20年。
また、フッ素塗料は汚れが付着しにくく、もし汚れがついても雨で洗い流してくれるので、外観をきれいに保ってくれます。
熱による劣化にも強いので、日差しのきつい環境にある建物にとって愛称のいい塗料とも言えます。
フッ素塗料のデメリット

メリットは大きいですが、もちろんデメリットもあります。
長い目で見たときにコストは安いですが、短期的にみると1度にかかる費用が高いので、手が出にくい塗料とも言えます。
一括での支払いが難しい場合はローンを活用することをおすすめします。
性能においては、塗膜が固いという性質を持っているので地震の揺れや建材の伸縮に柔軟に対応することが難しく、ひび割れを起こしやすいのが欠点です。
また、フッ素塗料は防汚性と耐久性に優れているため、しっかり劣化した状態でないと次回の塗装ができません。
劣化していない状態では密着性が低いので、気分転換に色を変えたい、事前災害で外壁がひび割れたなどの短期間での再塗装は難しくなります。
フッ素塗料の相場価格と耐用年数

フッ素塗料 | 詳細 |
---|---|
施工費 | 3,000~5,000円/㎡ |
耐用年数 | 12~20年 |
塗料缶の値段 | 40000円~ |
見積書に記載されている料金が高すぎたり、安すぎている場合は要注意です。
平米数や単価が明記されているかも、しっかり確認しておきましょう!
また、見積もりは1社だけではなく、複数社に依頼し金額と質を比較する「相見積もり」は必須です!
見積の見方と適正価格については別記事が詳しく解説しているので合わせてご覧ください↓
まとめ
外壁塗装の塗料選びは価値観や、今後のライフプランと照らし合わせて自分と相性がいいか考えることが大切です。
そのためにはフッ素塗料のメリットとデメリットを把握しておきましょう!
フッ素塗料が向いている人
- 長期目線でコストを抑えてい人
- 汚れを目立ちにくくさせたい人
- 塗り替え頻度を少なくしたい人
フッ素塗料が向いていない人
- 一度にかかる費用を抑えたい人
- 気分で色を頻繁に塗り替えたい人
外壁塗装においてフッ素塗料はコストパフォーマンスの良い塗料です。
耐用年数が長く、綺麗な見た目を保つことに優れている反面、その性能の良さから費用は高額になります。
もう少しコストを抑えたいという場合はシリコン塗料を選ぶという選択肢もあります。