外壁塗装はトラブルの多いリフォームとして有名です。
しかし、自宅に来た塗装業者がいい業者か悪い業者か判断するのはとても難しいことですよね。
そこでこの記事では、悪質業者リストの探し方と悪質業者の特徴、対処法を解説したのち信頼できる業者のポイントを解説しています。
読み飛ばせるもくじ
外壁塗装の悪質業者リストを探すのに便利なサイト

まず初めにこの章では、過去に悪質な勧誘や工事を行った経歴や、現在行政処分を受けている業者を見ることができるサイトを紹介します。
今あなたが勧誘を受けていたり、契約した業者が悪質業者リストに該当しないかチェックしてみましょう。
以下は消費者庁と国土交通省が運営しているので信頼できるサイトになっています。

上のサイトは業者名で検索できて便利です!
外壁塗装の悪質業者の特徴リスト

前の章で紹介した外壁塗装の悪質業者リストを調べられるサイトを利用したけど該当しなかったから安心とは言えません。
なぜなら、リストには上がってこない潜在的な悪質業者もいる可能性があるからです。
そこで、この章では悪質業者を見抜くチェックポイントをまとめました。
所在地が不明
名刺をもらった際に住所が記載されていなかったり、記載されてる住所を検索するとよくわからない場所が出てくることがあります。
外壁塗装は後から不備が見つかったり、工事の手直しを保証期間内なら無償で受けることができるのですが、所在地が不明な場合は逃げられてしまう可能性があるので要注意です。
家を診断せずに見積もりを出す
外壁塗装の見積りを作成する際は、その家に合った提案をするために現地調査をします。
一軒当たり約1時間ほどは必要になるのですが、その場でさっと書かれた見積りを提出された場合は気を付けてください。
劣化箇所を見落としていたり、実際の平米数と違う数値で記載されており高額な見積りを出されているかもしれません。
先払いを要求する
外壁塗装の工事代金の支払いは基本的に後払いです。
場合によっては手付金・中間金・完工後と分けて支払うケースもありますが、全額先払いはまずありません。
先払いの場合、入金後に連絡が取れなく可能性があります。
もし分けて支払う必要があるといわれた場合は、正当な理由があるか説明をしてもらいましょう。
オリジナル塗料を提案する
多くの塗装会社は塗料メーカーから塗料を仕入れて工事を行います。
しかし、中には自社オリジナルの塗料を提案する業者もいます。
一概にオリジナル塗料が悪いというわけではありませんが、実績の数や性能・品質においては大手塗料メーカーの方が安心です。
また、ほかの業者と扱う商品が違うので金額の比較が難しいので適正価格なのか判断しづらいのもデメリットです。
大手メーカーとして有名なのは「日本ペイント」「エスケー化研」「関西ペイント」です。

ギャンブル要素がぬぐえない自社オリジナル塗料よりも、大手メーカーの安定した品質の塗料を選びましょう。
口約束で書面を交わそうとしない
契約書や見積書などを作成せずに、口頭のみで説明・契約をしようとする業者は絶対にNGです。
「約束と違う」「言ったこととやっていることが違う」など問題になったときに、言った言わないの水掛け論になりかねません。
中には、知り合いの職人さんに外壁塗装を頼もうと考えている方もいるかもしれません。
その時、書類なしで話を進めてしまうと後からトラブルになる可能性が高くなります。

約束ごとは必ず形に残るように書面を交わすようにしましょう。
訪問の目的を明らかにしない
訪問販売は法律上、勧誘目的であることを伝えてから商品の説明等をしなければいけません。
しかし、「今キャンペーンで無料点検をしてまわっている」などと勧誘目的と告げずに商品をすすめる点検商法というものがあり、多くの人が被害を受けています。
(点検商法の相談件数)
年度 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 |
相談件数 | 5,684 | 5,759 | 7,020 | 5,154(前年同期 4,706) |

安易に「無料」という言葉にひかれて点検を依頼するとトラブルに巻き込まれるかもしれませんので注意してください!
無資格や過去の実績がない
業者にとって都合の悪いことを隠しているかなどの判断は非常に難しいです。
そのため、外壁塗装の見積りを依頼する際は、どれだけ信頼できる業者か自分から確かめておく必要があります。

以下のように数字でわかることや資格について業者に質問してみましょう!
嘘をついて契約させる
事実と違うことを伝えて契約することは当然悪質行為です。
よくある例は、大手企業の従業員であることや、塗料の耐用年数の偽証です。
営業に来た人が本当に在籍しているか、事業所へ連絡したり、塗料情報があっているか調べてみましょう。
時には大手企業の営業マンだったとしても、営業成績のために契約の処理はしないけれど契約書にサインをしてほしいなどと言い、本当に契約してしまっていることになっていたということもあるようです。(事例:yahoo知恵袋)
契約を急がせようとする
とにかく早く契約させようとしてくる業者は危険です。
外壁塗装は高額なものです。
急いで契約をしても得をすることはありません。
悪質業者は相手の判断力を鈍らせたいので、あなたに考えさせる時間を与えないようにしてきます。
決してその場で契約してしまわないようにしてください。

優良業者は慎重に検討したいという気持ちを十分理解しています。だからこそ、安易に契約をせかすようなことはしません。
クーリング・オフができないと言ってくる
契約書を交わしたその日から数えて8日間以内であれば、無条件で契約解除ができる制度のこと。
訪問販売の外壁塗装においてクーリング・オフは必ずできます。
自分から問い合わせをして契約をした場合はクーリング・オフの対象外になりますが、契約書にクーリング・オフができる旨を記載している業者は多いです。
もしクーリング・オフができないと言われて妨害を受けた場合は、8日間を過ぎていてもクーリング・オフが認められます。
クーリング・オフをしたい場合は具体的な方法を紹介しているので関連記事をご覧ください↓
外壁塗装の悪質業者に騙されないためのチェックリスト
ここまで解説してきた悪質業者の特徴に当てはまる場合、自分の身を守るように対策を講じましょう。
この章では悪質業者の被害にあわないための方法を解説します。
訪問販売を信用しない
訪問販売業者は営業のプロです。
塗装に関する知識はそこまで深くなかったとしても、うまい営業トークで契約してしまうというのは珍しくありません。
よく高齢者が訪問販売の被害にあっているといわれますが、若い世代に被害も多く発生しています。
誰もが被害にあう可能性があるので、決して油断しないようにしましょう。

「自分はしっかりしているから大丈夫」と思っては行けません!
すぐに契約しない
不安を煽られたり、お得な条件を提示されたとしても、決してその場で契約してはいけません。
そもそも初めから適正な価格で見積もりがされているなら、大幅な値下げは不可能です。
また、一般的に見積書の有効期限は1~2か月はあります。
劣化が深刻な場合でも、1日2日で大きく変化することはありません。
なので、必ず複数の業者に診断してもらって相見積もりをしましょう!

「お得なキャンペーンだからと急いで契約しないと!」と思わせるのが作戦なので、決してその手に乗ってはいけません。
怪しい場合は素直に断る
怪しく感じる場合は素直にお断りをしましょう。
外壁塗装はずっと家を守っていくための大切な工事です。
約2週間~1か月の間自宅を出入りすることにもなります。
少しでも怪しいと感じれば、その後の関係も悪くなり安心して工事を任せられませんし、ストレスが溜まってしまします。
特に、訪問販売の営業は断りにくいように営業トークを組み立てられていることが多いので、強い意志を持つことが大切です。
断り方にはいくつかコツがあるので別記事を参考にしてみてください↓
マーキングを消す
訪問販売の悪徳業者は、仲間うちで対象の家に情報を共有するためにインターホンの近くや、玄関近くにマークを残している可能性があります。
玄関周りの掃除や、訪問販売の営業マンが訪れた時に怪しい印やシールなどがないかチェックしておきましょう。
もし怪しい印を見つけた場合はすぐに消してください!

もし不安な場合は警察に相談してみるの一つの手です。
社名や口コミを調べる
もらった名刺やパンフレットに書いてある会社名や塗料名はインターネットで検索して調べてみましょう。
インターネットで検索しても全然情報が出てこなかったり、悪評ばかりなら契約しないことをおすすめします。
必ず相見積もりをする
外壁塗装の業者選びで一番リスクが高いのが、1社だけを見て決めてしまうということです。
外壁塗装は同じ内容の工事でも、頼む業者によって品質と金額に大きな違いが出ます。
可能な限り相見積もりをして、しっかり比較しましょう。
相見積もりの目安は3~5社です。最低3社は比較をしてください。
相見積もりをする際は外壁塗装パートナーズ を利用するのがおすすめです。
信頼できる外壁塗装業者を見つけるためのチェックリスト
ここからは悪質業者だけではなく、優良業者かを見極める方法を解説します。
現地調査が入念
外壁塗装は、適正な価格や処置を反映させた見積もりを作成するために必ず現地調査が必要になります。
この現地調査がしっかりできていなければ、外壁の正確な大きさや劣化に対する処置を反映させた見積書は作れません。
そのための現地調査には最低でも1時間かかります。

もし調査時間が30分程度で終わってしまうようであれば注意が必要です!
資格を持っている
外壁塗装にかかわる資格で調査員や職人が持っていると安心な資格があります。
依頼した業者がどんな資格を持っているか確認してみましょう!
資格は外壁の劣化を正しく把握し、適切な処置を提案できる力を持っている証です。

雨漏り診断士や塗装技能士という資格などがあります。
見積書が詳細に書かれているか
「塗装工事一式」などとかかれた、詳細のわからないような見積書を提出するような業者と契約はしてはいけません。
大雑把に作られた見積書では、手抜きや使われるはずだった塗料が使われていないなどのトラブルが発生しやすい傾向にあります。
「見積書に書いていないから約束していない」と、言い逃れをされることもあります。
見積書がしっかり作り込まれているものなのか判断が難しい場合は、別記事で見積書の見方と注意点を解説しているのでぜひご覧ください。
保証書がもらえる
保証は必ず書類として手元に残る形でもらえるか確認しましょう。
外壁塗装において保証はとても問題になりやすく、保証内容を口約束でしてしまうと、後からトラブルになりかねません。
外壁塗装は塗ってすぐは品質の良し悪しは判断がしづらく、数年たって初めて色褪せ・塗膜の剥離がないかで判断できるものです。
もし保証期間内に色褪せ・塗膜剥離が発生した場合は、無償で直してもらえるものなので保証書は大切に保管しておきましょう。

保証の条件もしっかり明記されているか必ず確認するようにしてください。
信頼できる見積サイトを使う
信頼できる優良業者を自力で見つけ出すのはかなり難しい上に労力がかかります。
中には業者探しに疲れてしまって、外壁塗装そのものをあきらめてしまう人も。
そこで一括見積サイトを上手に活用すればプロに優良業者を数社選定してもらい簡単に比較することができます。
しかし、どの一括見積サイトでもいいというわけではありません。

いいサイトの特徴は以下の通りです。
これらの条件を満たしている一括見積もりサイトを利用するようにしましょう。
筆者おすすめのサイトは外壁塗装パートナーズです 。
悪徳業者と契約してしまった時の対処
十分注意していたとしても、実際に工事を依頼してみてから悪質業者だったと気づくこともあります。
そんな時は冷静に対処するように心がけましょう。
この章では、悪質業者の被害にあってしまった場合に取るべき行動を解説します。
クーリングオフをする
クーリングオフは契約した日から数えて8日以内であれば無条件で契約解除ができる制度のことです。
条件によっては8日間を過ぎてしまっていたとしても適用できる場合もあります。
悪徳業者に騙されてしまったという場合は、すぐクーリング・オフの手続きをしましょう。
手続き自体はハガキでできるのでとても簡単です。
ハガキの書き方や送り方にもポイントがあるので詳細は別記事をご覧ください。
行政の窓口に相談する
外壁塗装の悪質業者に関する相談窓口はいくつかあります。
例えば「国民生活センター」や「住宅リフォーム・紛争処理支援センター」
もし、すでに被害にあってしまったという人は一度問い合わせをしましょう。
また、被害にあっていなかったとしても見積書に不安点があったり、疑問を相談したいとい時にも使えます!
弁護士に相談する
クーリング・オフや相談窓口で解決できなかった場合の最終手段として弁護士に相談するという方法もあります。
弁護士に依頼するには費用が掛かってしまいますが、うまくいけば料金の返還や契約の取り消しをしてもらえる可能性があります。
弁護士も得意不得意があるので、外壁塗装の裁判やリフォーム関連に強い弁護士を探しましょう。
外壁塗装の悪質業者リストのまとめ
外壁塗装で悪徳業者に騙されないためには、特徴を把握しておくことが大切です。
そして、悪徳業者に騙されないためには対処法を身に着けておきましょう。
もし、契約した業者が悪徳業者かもしれないと思ったら迅速に対処してください。
外壁塗装はトラブルの多いリフォームで、悪徳業者の被害が年々増えているのも事実です。
慎重になって損をすることはありません。
悪質業者の被害にあわないためにも業者選びは必ず相見積もりをするようにしましょう。