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外壁塗装の見積もりの見方と注意点を元営業マンが徹底解説!

  • 外壁塗装の費用相場ってどれくらい?
  • 見積書ってどうやってみたらいいの?
  • 外壁塗装の見積もりの注意点を教えて!

外壁塗装の見積もりはわかりにくいので、本来より高額な費用を支払ってしまう可能性があります。

そこでこの記事では、外壁塗装の見積もりの見るべきポイントを網羅的に解説しています。

この記事で解説していることを参考に見積もりを見れば、その見積書が適正に作られているものなのか判断することができます!

外壁塗装の見積もりに金額が細かく書かれているか

外壁塗装の見積もりは細かく記載がされているほど信頼性が高まります。

表記を「一式」とあいまいにしておくことで、「見積書に書いてないから追加料金が発生する」と後から費用を請求されてしまう可能性があります。

逆に信頼できる業者の場合は、自分たちが出す見積もりに責任を持つためにも細かく詳細に内容を記載します。

しかちゃん

見積書の細かさは「私たちは、言い逃れをしません!だから記載しています!」というスタンスの現れなんです

見積もりに記載するべき項目と相場単価

足場

相場単価:1㎡あたり800円~1000円

「(建物の外周の長さ+約4m)×建物の高さ」で面積が算出可能。

昔は木材で足場を組んでいたところも多かったのですが

安全性や環境配慮のため現在は「ビケ足場」(くさび緊結式足場)という鉄のものが主流になっています。

現在も丸太の足場を採用している業者もまれに見かけますが、安全のためにもビケ足場を使う業者を選びましょう。

足場養生シート

相場単価:1㎡あたり100円~300円

塗装工事は、高圧洗浄の水の飛散や塗料の飛散がら隣家を守るために、足場全体に養生シートをかけます。

ローラーで塗装をする場合は、塗料の飛散する塗料の粒が大きいので、通気性のいい飛散防止ネット(メッシュシート)を使用。

吹き付け塗装の場合は、防音シートという穴が全く開いていないものを使う場合もあります。

高圧洗浄

相場単価:1㎡あたり100~200円(薬品を使ったバイオ洗浄の場合は200~300円)

外壁塗装をする前には、必ず高圧洗浄が必要です。

塗料が建材にしっかり密着するように、劣化した塗膜(チョーキング)やカビ・コケなどの汚れをきれいに洗い流します。

屋根はより強力な「トルネードタイプ」というものが使われます。

養生

相場単価:1㎡あたり200円~400円

養生費は記載がなく、施工費に含まれていることもよくあります。

一言で養生と言っても種類は様々あり、窓・玄関・車・植木・室外機・給湯器など。

養生費が無料という業者もいますが、丸1日~2日ほど作業に時間がかかるため人件費が必ずかかっています。

施工費

相場費用:工事金額の30%~40%

施工とは工事に必要な人件費のことです。

工事にかかる日数や人数をもとに計算されます。2階建ての1軒家で1日2人で作業し、それが実働2週間程度(雨の日は除く)になります。

諸経費

相場費用:20,000~50,000円

主に消耗品・廃材処分費・材料運搬費などが該当します。

お客さんからすると、諸経費はなんの費用なのかわかりにくく、悪質業者は高額請求してくる場合があります。

諸経費の項目も具体的になにに使われる費用なのか明記してもらうようにしましょう。

塗料代

相場単価:塗料の単価表を見る

塗料代はグレードによって大幅に金額が違います。

塗料は下塗り材と上塗り材があり、塗装面積に対して必要な塗料缶が必要。

一斗缶や丸缶といった、一定量での仕入れになるので、塗料が少し余ったからと言って金額は基本変わりません。

塗料は別現場での使いまわしはNGなので、余った場合は基本的に破棄となります。

付帯工事

相場単価:付帯塗装の単価表を見る

付帯とは外壁や屋根以外に、塗装可能な構造物やシーリング工事のことをまとめた呼び名。

例えば軒天・破風板・雨どい・雨戸などがあります。

鉄部はサビの抑制、雨どいなどの塩ビはもろくなるのを塗装で防ぐことができます。

外壁塗装の見積もりに具体的な内容が書かれているか

見積もりに塗料の情報の記載

  • メーカー名
  • 塗料名
  • 耐用年数
  • 使用缶数

見積書に記載するべき内容は上記のもの。

見積書に塗料の情報が書かれていないものは、もはや見積書とは呼べません。

もし、見積書の記載が「シリコン塗料」「フッ素塗料」などと、塗料のグレードしか書かれていないようなものはNGです。

日本三大メーカーの「日本ペイント」「関西ペイント」「エスケー化研」であれば、塗料の品質は安心。

見積もりの塗装回数をチェック

外壁と屋根の塗装は3回塗りが原則です。

下地の劣化の状態や、意匠性の観点から4~5回塗りが必要な場合はありますが、3回よりも塗装回数が少なくなることはまずありません。

3回塗りの内訳は以下の通り。

下塗り1回

上塗り剤を建材(外壁材・屋根材など)が吸い込まないようにさせ、塗料の密着性を高めるために行います。

シーラー・プライマー・フィラーなどと呼ばれるものが下塗り剤にあたり、建材によって使用する下塗り材は異なります。

上塗り2回(中塗り・上塗り)

下塗りをした後にシリコン・フッ素・無機など各グレードの塗料を2回塗装。

業者によって記載方法が中塗り・上塗りと別れている場合がありますが基本同じ塗料を使用します。

上塗り1回目を施工してから、しっかり乾燥させてから2回目を塗布します。

塗装回数を明記していない場合、上塗りを1回しか塗布しないなどの手抜きをされてしまう可能性があります。

見積もりに塗装面積に記載はあるか

見積金額を大きく左右項目はやはり塗装面積です。

使用する塗料缶の数もこの面積が正確に算出されていないと適正な量がわかりません。

また、塗装面積は坪数ではわかりません。坪数は床面積であり、外壁の面積ではないからです。

坪数に係数をかけておおよその面積を出すことはできますが、おおよそで出されたもので金額が左右されてはたまったものではありません。

記載されている面積がどのような根拠で出されたものなの業者に確認するようにしましょう!

中には、塗装しない開口部(窓や玄関)の大きさを差し引かずに総面積で記載されている可能性もあります。

開口部は総面積の20%ほどを占めるので、塗るはずのない20%分を見積金額に反映されていないかも要チェックです。

家の立面図と平面図は正確な面積を割り出すのに非常に役立ちます。もし図面を見せてほしいといわれた場合はできるだけ協力してあげると良いでしょう。

見積もりにケレン作業の記載はあるか

ケレンって何?

ケレンとはサビや旧塗膜の破片などの異物を除去する作業のこと。「下地調節」ともいわれることもある。

塗装工事をする際は高圧洗浄で汚れや異物を除去します。

しかし、鉄部のサビや旧塗膜がはがれてきているところなど、高圧洗浄では落としきれなったところは手作業で磨く必要があります。

この作業を省くと、塗料が密着しない・長持ちしない・見た目が悪いなど品質の低下を招きかねません。

特にこの作業は付帯部分で行われるものなので、メインの外壁・屋根だけはなく細かなところまで丁寧に作業してくれるかが見積もりを見るとわかります。

塗装作業の前の工程を大切にしている業者は仕事が丁寧!

屋根は外壁と同等か1グレード上の塗料で記載されているか

足場代が一度で済むから外壁と屋根を一緒に塗装するという人は多いかと思います。

そんな方は、屋根・壁ともに同等グレードか、屋根が1グレード高いの塗料になっているかチェックするようにしましょう。

例えば

パターン①
外壁:シリコン
屋根:シリコン

パターン②
外壁:シリコン
屋根:遮熱シリコン

パターン③
外壁:シリコン
屋根:フッ素

屋根は外壁よりも紫外線や雨水にさらされる過酷な環境下にあります。

せっかく足場代を1度で済ませようとしたのに屋根が先に劣化してしまうようでは意味がありません。

悪徳業者の中には2回目のメンテンナスの周期を早めさせるために、屋根の塗料のグレードを落として提案してくる場合があるので要注意。

よくない例

外壁:シリコン
屋根:ウレタン

見積もりをもらうまでの過程

現地調査は最低1時間必要

外壁塗装の見積もりを作成するためには最低1時間はかかります。

塗装面積の測定に付帯部分の種類・個数の確認。チョーキングやひび割れなどの劣化箇所の調査などやることはたくさんあります。

適正な見積書を作成するには細かなところまでしっかりと調査しなければいけません。

それを10~30分程度で終えている場合は注意しましょう。

劣化箇所の見落としや、塗装面積のサバ読みをされている可能性があります。

≫現地調査の質の重要性

すぐその場で手書きの見積書を提出してきた場合は要注意

見積もりの提出は1日~1週間かかる

現地調査に来てもらってから見積書が手に入るまでは1週間以内が目安です。

工事内容が塗装のみの場合は最短1日で作成することができます。

しかし、劣化個所の処置の関係で協力業者の手を借りなければけない場合は

施工方法の相談や金額のやり取りなど、連携が必要になり時間がかかります。

例えば

板金の加工が必要な工事の場合、塗装専門の職人では対応できません。そんな場合は板金屋と連携して工事をします。

専門とは違う別の工事をするのは仕上がりや工法に少々不安です。

施工内容に適した職人が作業を行うのが望ましいので、1週間は必要な時間だと割り切て待ちましょう。

2~3週間たっても見積書を提出してこない場合は、後回しにされているか業者間の連携がうまく取れていない可能性があります。それでは工事にも支障が出る可能性があるので、ほかの業者を当たりましょう!

≫見積書の入手にかかる時間と日数

見積もりと一緒に報告書がもらえるか

報告書を見積書とは別で作成してくれる業者がいます。

その場合はとても丁寧な業者と言えるでしょう。

筆者も現役時代はこの報告書を作成し、お客様の現状の劣化度合いや逆に安心していい場所をわかりやす説明するために用意していました。

報告書は現地調査で撮影した写真を用いて、劣化箇所に対してどんな処置をするのか提案するためにも役立つものです。

書類の作成は手間ですが、お客様ファーストな業者ほどしっかり用意してくれています。

提案書の写真は、実際に施工がきちんとされているか確認するためのビフォーアフターとしても有効的。

外壁塗装の見積もりは単価も確認しよう

相場単価からかけ離れていないかチェック

外壁塗装にかかる合計費用の相場は、家の大きさや形状、材質によってかなり変動があるので、どうしても相場はあいまいに

しかし、2階建ての1軒家なら、おおよそ80万~200万円ぐらいになります。

特に、グレードの高い塗料を使うと200万円ほどの金額になることも

しかし、80万~200万円というのでは相場というには、幅が大きすぎてあまり参考にならないかと思います。

そこで、全体の費用ではなく、塗料や工事内容の単価の相場をまとめました。

もらった見積もりが適正な価格で作られているか、単価から判断してみましょう。

塗料のグレードごとの単価

塗料単価(1缶あたり)耐用年数
アクリル5000円~約3~5年
ウレタン5000円~約5~7年
シリコン15000円~約7~12年
フッ素40000円~約15~20年
無機50000円~約20~25年

付帯工事の単価表

項目単価
軒天1200~1500円/㎡
破風板600~800円/m
鼻隠し600~800円/m
霧よけ(庇)2000~2200円/m
雨どい800~1200円/m
笠木800円/m
水切り200~300/m
換気フード500~700円/個
雨戸2500~4000円/枚(大きさによる)
戸袋2500~3000円/枚
手すり1000~3000円/m
シャッター1500~1700円/㎡
化粧胴差(幕板)650~800円/m
シーリング増し打ち500~1000円/m
シーリング打ち替え900~1500円/m

施工費の相場

工事全体にかかる費用の30~40%ほどが相場。

施工費が安い場合は、アルバイトや職人歴が浅い・作業は早いけど雑など質の低い職人が施工にあたる可能性があります。

塗装はどれだけ品質の高い塗料を使っていても、それを扱う職人の質が悪ければ意味がありません。

塗装職人にも「塗装技能士」という国家資格が存在します。

担当してくれる職人は資格を持っているかなども確認してみるとよいでしょう。

施工費が全体の50%を占めているよう場合は、利益を多く得ようと費用をかさ増しして、その分質の低い低価格塗料を使用される可能性があります。

外壁塗装の見積もりの落とし穴

足場代が無料にされていないか

外壁塗装をするうえで、足場は必ず必要になります。

書面上は足場代無料と記載ることはできても、経費として無料することは不可能。

足場は1軒の戸建て住宅に建てだけでも、10万円は必要になります。

その費用を自社負担にするのは大赤字。

ボランティアでない限り、足場無料という言葉は信用しないようにしましょう。

安く見せるために、足場の項目を無と記載して、ほかの項目で少しずつ金額調整をしていることがほとんどです。

お得感を演出するための、うまい営業トークやテクニックはそのほかにもたくさんあります。

そういった策略に惑わされないためには、相手がどんな営業手法を使ってくるのか事前に把握しておくとよいでしょう。

≫外壁塗装の営業トークを予習する

足場代が無料と書いてあっても、結果的に相場価格はそれ以上なことがほとんど。

費用を前払いにされていないか

工事の費用を全額前払いで支払うのは、工事をせずに持ち逃げされるリスクがあるので、非常に危険です。

悪徳業者はこの手法をよく用います。

何もせずに100万円を持っていいかれるなんてたまったもんじゃありませんよね。

そして、次に多いのは工事前に一部・工事後に残り分を支払う方法。

資金繰りの関係で先にもらった費用で材料などを手配し、完了後に利益を振り込んでもらうという考え方になります。

こちらも同様のリスクが存在するので、できればその業者は避けましょう。

一番一般的で安全なのは工事完了後の支払いです。

間違っても先払いの業者には依頼しいないようにしてください!

ちなみに

支払方法は現金振り込みが多いですが、クレジットカードの対応をしている所もあります。予算によって、ローンや補助金を上手に活用してお得に工事することもできます。

≫補助金の申請方法

≫外壁塗装を安くする方法

≫うまい価格交渉術

外壁塗装は中間マージンに注意

外壁塗装の見積もりを依頼するときにどこへお願いしたらいいかわからないという方も多いのではないでしょうか?

近くの工務店や、家を建てたときのハウスメーカーなどを候補に挙げている人はちょっと待ってください。

工務店やハウスメーカーは自社で施工せずに下請け業者が担当をすることになります。

その業者間で発生する中間マージン(手数料)が発生してしまうので無駄な費用が掛かってしまいます。

費用を抑えたいという人は外壁塗装の専門業者に見積もり依頼をしましょう!

≫中間マージンについて

外壁塗装は優良業者に見積もりしてもらおう

外壁塗装は安かったとしても手抜きをされたり、塗料の品質が悪ければ意味がありません。

せっかくメンテナンスするなら高品質・低価格な外壁塗装業者に見積もりを依頼しましょう!

悪質業者に注意

  • 所在地が不明
  • クーリングオフできないと言ってくる
  • 口約束ばかり

外壁塗装の悪徳業者による被害は毎年増加しています。

特に多いのが訪問販売。

リフォームの訪問販売で国民生活センターへの相談件数が一番多いのが外壁・屋根にかかわるものと言われています。

訪問販売によるリフォーム工事に関する相談

年度2018201920202021
相談件数7,2238,0018,7806,774
(前年同期5,876)
相談件数は2021年12月31日現在(消費生活センター等からの経由相談は含まれていません)

引用元:独立行政法人国民生活センター

悪質業者を見分ける方法や訪問販売に対する対処法は内容が長くなるので、別記事で解説をしています。

悪質業者の特徴を知る
訪問販売の断り方
クーリング・オフの仕方

優良業者を見つけるのはプロに任せよう

いくら悪質業者に騙されないように注意をしていても、素人で判別するのは不可能に近いです。

だからこそ、いい業者だと思っていたけど工事が終わってから悪質業者だったと気づくこともよくあります。

だからこそ毎年被害の相談が後を絶たないんです。

自力で質のいい業者を見つけるのは運次第。

それなら、業者選びはプロに任せてしましましょう。それが一番安全でスムーズです。

方法は主に2つ

  1. 無料窓口を使う
  2. 一括見積りサイトを使う

「素人だけで考えていてもらちが明かない!」そんな時は相談窓口を使いましょう。

専門知識を持っている人にきいてしまうのが早くて確実です。

見積書が手元にある場合無料で見積診断をしてもらえるところもあるので上手に活用してみてください。

≫相談窓口について

もう一つの方法は一括見積りサイトを使うということ。

一括見積りサイトに抵抗があるという人は多いかと思いますが、信頼できるサイトはいくつかあります。

私がおすすめするサイトは、とても厳しい審査で優良業者のみを選定しています。

また、いろんな業者からいっぱい電話がかかってくる心配もないので使ってみる価値はあると思います。

≫おすすめ一括見積もりサイト

外壁塗装の見積もりのまとめ

外壁塗装は業者選びがすべてを左右すると言っても過言ではありません。

金額・技術・保証・性能、これらはすべて扱う業者の手によって大きく左右されてしまいます。

たとえどれだけいい塗料を使っていたとしても、業者選びで失敗してしまうとすべて水の泡。

どうか、業者選びは慎重にするようにしてください。

あなたとその大切な家族を守るための大切な工事です。

比較できる対象はできるだけ多いに越したことはありません。

急ぐ必要はないので、時間をかけてたくさんの業者に家を見てもらい、、その中から安心して任せられる業者を見つけ出してください!

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