一部の専門家からは「屋根塗装は意味がない」と言われることもあります。
しかし、それは本当でしょうか?
確かに、屋根塗装にはメリットもあればデメリットも存在します。
ただ、先に結論を言うと屋根塗装をすることはちゃんと意味がります。
そこでこの記事では、屋根塗装の必要性やメリット・デメリット、塗装をしない場合のリスク、適切な時期や頻度について解説します。

しかちゃん
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読み飛ばせるもくじ
屋根塗装は意味ない?

冒頭で述べましたが、屋根塗装はちゃんと意味があります!
屋根は、日々の気候変化や風雨にさらされることで徐々に劣化していきます。
特に、紫外線による太陽光の影響によって屋根材が劣化することが多く、劣化すると防水性能が低下してしまいます。
そのため、屋根塗装を定期的に行うことで、劣化による損傷を防止することは必須事項です。

屋根塗装には他にも以下のようなメリットがあります。
以上のように、屋根塗装は住まいを守るために必要なメンテナンスの一つであり、美しさや耐久性を維持することに役立ちます。
そのため、定期的に屋根塗装を行い、住まいを長持ちさせることをおすすめします!
屋根塗装のデメリット
ここまで屋根塗装によるメリットを紹介してきましたが、一方でデメリットもあります。
屋根塗装のデメリットとしては、まず業者する業者によって費用が高額になることがあるという点です。
例えば、ハウスメーカーといった中間マージンが発生するような業者で工事をすると余分な手数料が見積もりに組み込まれてしまい高額になってしまいます。
次に注意したいのは、においです。
屋根は紫外線と雨にさらされるため、水性塗料はおすすめできません。
そのため、溶剤系塗料(油性)を使用することになるので、マジックペンのにおいなどが苦手な方は少しつらいかもしれません。
屋根塗装が意味ないと言われる理由

基本的にほとんどの屋根材は塗装によるメンテナンスが必要です。
しかし「屋根塗装の必要がない屋根材」と「屋根塗装ではどうにもならないケース」のが存在するので、屋根塗装は意味ない、といわれることがあります。
そこで、この章では屋根塗装が必要ないといわれる2パターンについて詳しく見ていきたいと思います。
屋根塗装の意味ないケース
屋根塗装が必要ないケースに関しては、「そもそも塗装が必要ない屋根材」か「まだ塗装する必要がないタイミング」のどちらかに分かれます。
屋根塗装の必要がない屋根材は和瓦のみ
和瓦はセメントで作られているスレートとは違い、粘土を焼き上げて作った陶器に近く、水がしみこむということがありません。
そのため、唯一、塗装によるメンテナンスが必要ない屋根材になります。
しかし、台風などで飛んできた石などが当たって瓦が割れてしまったり、ズレてしまうと雨漏りにつながってしまうので、瓦の状態は定期的にチェックしておく必要はあります。
築10年以下はまだ屋根塗装は必要ない
ほとんどの屋根材は工場で最初に塗装がされた状態で出荷されます。
そのため、建築時に屋根塗装をする必要はありません。
そして、不具合がない限り10年は塗膜が屋根材を守ってくれます。
つまり、築浅の段階では屋根塗装の必要はありません。
また、定期メンテナンスで過去に屋根塗装を行った場合は、前回使用した塗料の耐用年数分は塗装工事をする必要はないです。
屋根塗装ではどうにもならないケース
では、次に屋根塗装ではどうにもならないが故に「屋根塗装は必要ない」と言われるパターンを見てみましょう。
すでに雨漏りしている
屋根から雨漏りがしている場合は塗装では対処しきれません。
基本的に屋根からの雨漏りの対処は、場合にもよりますが以下の方法で対処します。
また、確実に雨漏りを止めるなら「吹き替え」か「カバー工法」の2択になります。
屋根塗装はあくまで、劣化防止のためのに行うものです。
つまりすでに劣化して被害が出ている状態で屋根塗装をしても意味がないということになります。
ノンアスベストのカラーベスト
実は、1996年より前までに製造されていたカラーベストという屋根材には、強度を持たせるために「アスベスト」(石綿)が混ぜられていました。
しかし、健康被害を引き起こすということで問題になりアスベストの使用が禁止になったという歴史があります。
そのため、それ以降に生産されたカラーベストはアスベストによる強度の恩恵が受けられなくなり、びび割れや反り返りなどが早く表れてしまう商品が現れました。
その代表的なものが以下の2つです。
この2つのカラーベストは屋根に乗るだけで砕けるように割れてしまうので、塗装することはできません。
そのため、葺き替えかカバー工法での対象が必要になります。
屋根塗装をしないとどうなる?

先ほどの章で解説した屋根以外は、屋根材の劣化を防ぐために塗装工事が必要になります。
もし、適切なタイミングで屋根塗装をせずに放置をしてしまうと以下のようなリスクがありあります。
- 屋根材の劣化が早く進む
- 屋根材の耐用年数の目安は定期的なメンテナンスを前提としたもので考えられています。そのため、屋根塗装を行わなかった場合、本来の耐用年数よりも早く劣化してしまう可能性があります。
- 自然災害に弱くなる
- メンテナンスをせずにもろくなったスレートは、台風などの飛来物で簡単に割れてしまった理、強風の吹上でスレートが飛ばされてしまうこともあります。
- 悪質業者のウソが見抜けない
- よく悪質業者の手口として、「近くの現場で工事をしていて、屋根材が割れている・屋根の板金がずれているのが見えて声をかけた」などといって勧誘する手法があります。定期的にメンテナンスをしていればすぐに嘘だと気づけますが、放置していると本当か嘘かわからず騙されてしまうリスクが高まります。
このように、屋根塗装をせずに放置をしてしまうことは思わぬ被害を招く可能性があります。
そのために、適切なタイミングで定期的にメンテナンスを行うようにしましょう。
屋根塗装の適切な時期と頻度

屋根塗装は劣化が進行する前に実施する必要があるので、目安としては現状の塗膜の耐用年数を参考にしましょう。
基本的に、築10年の段階で一度業者による点検をしておきましょう。
その段階で塗膜の色褪せがみられる場合は、屋根塗装を行いましょう。
また、色褪せが見られなかった場合でも遅くても築15年頃には屋根塗装の実施をおすすめします。
その後の塗装周期は施工した塗料の耐用年数に応じて行うようにしましょう。
各塗料の耐用年数は以下の表を参考にしてください。
屋根/グレード | 耐用年数 | 施工平米単価(相場) |
---|---|---|
シリコン | 7~10年 | 1,700~2,000円/㎡ |
遮熱シリコン | 10~12年 | 2,500~2,900円/㎡ |
フッ素 | 10~13年 | 3,500~4,000円/㎡ |
遮熱フッ素 | 13~15年 | 4,200~4,500円/㎡ |
無機 | 15~17年 | 4,700~5,000円/㎡ |
屋根塗装の相場価格について

ここまでの内容で屋根塗装の必要性については理解していただけたと思います。
それでは、この章では気になる屋根塗装の価格についてみていきましょう!
屋根塗装の相場価格は24万円~45万円
見出しにある相場価格は一般的な戸建て住宅の屋根面積60㎡の想定の場合の価格です。
内訳としては以下のようになります。
60㎡の屋根の塗装の場合 | 金額 |
---|---|
足場 | 12万円~15万円 |
高圧洗浄 | 7千円~1万円 |
シリコン塗料 | 10万2千円~12万円 |
遮熱シリコン塗料 | 15万円~17万4千円 |
フッ素塗料 | 21万円~24万円 |
遮熱フッ素塗料 | 25万2千円~27万円 |
無期塗料 | 28万2千円~30万円 |
足場と高圧洗浄は必ず必要になるので、各塗装の価格に約15万円を足した価格が総額になります。
また、屋根の勾配(角度)が急な場合は安全のため、屋根足場というものが必要になります。
その場合は総額に2万円~3万円ほど追加になる場合があります。
せっかく足場を立てるので外壁塗装も一緒にするのがおすすめ
よく言われることですが、屋根塗装と外壁塗装は別々にすると2回分の足場代が発生してしまうので、一緒に工事をしてしまうことをおすすめします。
外壁塗装の相場価格については別記事で詳しく解説しているので合わせて読んでみてください。
また、屋根塗装の費用を少しでも抑えたい場合は別記事で安く工事をする方法も紹介しているのでぜひ読んできてください!
屋根塗装で失敗しない方法

屋根塗装は業者の選び方が非常に重要になります。
しかし、業者を選ぶ際には、悪質な業者に騙される可能性があるため、慎重に選ぶ必要があります。
そこでこの章では、屋根塗装の業者選びで失敗しない方法についての説明します。
口コミや評価を調べる
インターネット上で業者の評価や口コミを調べることができます。
もし家のポストにチラシが入っていた場合、チラシだけを見て判断するのではなく、業者名でも検索するようにしましょう。
チラシには、自社のいいところや、安く見せるための書き方がされていることがほとんどなので注意が必要です。
そのため、実際にその業者を利用した人々の口コミ・評価や感想は、業者の信頼性や技術力を判断する上で大変参考になります。
ただし、業者自身が口コミサイトに偽の口コミを書き込むこともあるため、できるだけ複数のサイトの情報を比較しましょう。
資格を持っているかや瑕疵保険に加入しているか確認する
屋根塗装業者は、瑕疵保険に加入しているかどうか、資格を持っているかどうかを確認しましょう。
瑕疵保険に加入している業者は、万が一のトラブルにも金銭的な余裕が生まれるためしっかり対応してもらうことができます。
また、資格を持っている業者は、法律に基づいて適切なサービスの提供と確かな知識と技術の証明になります。
経験と技術力を調べる
業者の経験と技術力は、屋根塗装の品質に大きく影響します。
経験の浅い業者は、技術的な問題が発生し、塗装が剥がれたり、劣化したりと施工不良を起こしてしまう可能性があります。
業者のウェブサイトやパンフレットには、実績や資格、技術力についての情報が掲載されていることが多いので、必ず確認するようにしましょう。
相見積もりをする
業者の料金は、塗料や工程などによって異なります。
安すぎる業者は、品質が低い場合があるため、注意が必要ですし、高すぎる業者は、適正価格でない可能性があります。
そのため、複数の業者で価格と品質の比較を必ず行いましょう。
高品質で低価格な業者で屋根塗装をしたい人は外壁塗装パートナーズ
がおすすめです!
屋根塗装は意味ない?のまとめ
屋根塗装には意味があります。
外装である屋根は、建物を外部の要素から守り、長期間にわたって耐久性を保つために重要な役割を果たしています。
屋根塗装は、その保護機能を維持するために必要なメンテナンスの1つであり、屋根材を風雨や紫外線から保護することができます。
また、塗装により屋根表面が美しく仕上がり、建物の外観を改善することもできます。
さらに、屋根塗装によって屋根表面の汚れやカビ、コケなどを防止することができ、健康的な住環境を維持することができます。
屋根塗装は、建物の耐久性や美観、健康維持のために非常に重要な作業であると言えます。